人間劇場とは

反常識的なもの、よけいなもの、風変わりなもの、猥雑なものへの賛歌

ようこそ、人間劇場へ。

当サイトが扱う主題は、ずばり「人間」です。

とはいっても、このサイトのコンテンツには、立派な人の話、健全な人の話、格調高い批評、あるいは美しい動画や画像はあまり出てきません。

というわけで、ご自分を「正しく真っ当な人間」だと思われている方にとっては、不愉快千万なテキストや動画、画像だらけなのかもしれません。

ご容赦ください。

私どものコンセプトは、人間の弱さや愚かしさ、劣情や奇妙なものへの偏愛といったものへの全肯定であり、とりわけエロいものには力を入れたいと思います。

カトリックでは人間の七つの罪、すなわち「暴食」、「色欲」、「強欲」、「憤怒」、「怠惰」、「傲慢」、「嫉妬」を固く戒めていますが、そんな戒めは『人間劇場』にとって「屁のツッパリ」にもなりません。あっ、品のない表現で申し訳ありません。

当サイトにたどり着かれたのも何かのご縁、ともあれ一度覗いてみてください。

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人間劇場

高嶋兄は変態だった!

変態紳士 高嶋政宏

先日、新宿の書店に立ち寄ったところ、ヘンな本が平積みになっていました。タイトルは、『変態紳士』(ぶんか社)。著者は高嶋政宏、言わずと知れた俳優高島忠夫と女優寿美花代の長男であり、弟は俳優高嶋信宏。典型的な芸能エリートであり、何不自由なく育ったボンです。
さて、『変態紳士』でありますが、カバーがとっても派手。ひげ面の高嶋の横顔を撮った写真が全面にあしらわれ、帯のキャッチコピーは「どうした高嶋兄!?」。ついつい、衝動買いをして1時間で読んでしまった。本の内容? SМの礼賛、食いものや健康へのこだわり、霊感、妻シルビアへの愛等が、軽~く語られています。SМマニアの体験した濃いエピソードのあれこれがしっかり書き込まれていることを期待した私は、正直なところがっかりしました。SМに関した記述にしても、とにかく浅く、明るく、健康的なのだ。
まあ、SМバーで、酔っぱらって後ろから女王様の肩に噛みついたら思い切りビンタを食らったと嬉しそうに書いてるところなんかは笑えますけどね。
でも、やっぱりこの本、というよりこの著者はヘンです。まず、高嶋政宏という曲がりなりにもメジャーな俳優が、自らのSМ趣味を自慢げに開陳しているところがヘン。SМがいかに素晴らしいか周りの人々にオルグしまくっているところもヘンです。何はともあれ、まず妻であるシルビアを変態仲間にしようと思ったのかどうか、SМショーに連れて行ったところ、「吐き気がする。次からは一人で行ってくれ」と罵倒されたそうです。また、緊縛を習得中の高嶋は、シルビアにモデルを頼んだところ、けんもほろろに拒否されたと嘆いています。しかし、高嶋は今でも愛する妻の変態化を諦めてはいないようです。大した情熱です。立派です。
ヘンなことならすぐに飛びつく週刊誌ですが、案の定、週刊文春が早速この本をとりあげていました。記事では、一人の女王様の「あるSМバーで会いましたが、ショーの間も『アナル! あなる!』と叫んでいました。今日はそういうのはないんです、と伝えると、『なんだ、ぬるいなぁ』と不満そうでした」という証言を紹介しています。本の中でも高嶋はアナル愛を隠そうとしません。高嶋曰く、ツッコミたいんじゃなくアナルにクスコを入れて「中」を視たいんだそうです。また、同記事によると本のサイン会でも高嶋の暴走は止まらなかったようで、「事務所の後輩の長澤まさみ(31)と飲みに行った時に、女性用の自慰グッズをしきりに勧めて、『感想聞かせて』と迫り、長澤から『やらねぇよ!』『うるせえよ!』と怒られたと嬉しそうに話していました。会場には仮面を着けた知り合いのМ女も連れてきていました」という芸能記者の証言も紹介しています。う~む、ヘンな奴。
ところで、高嶋は自分のSМ気質に目覚めたのは2011年に公開された映画、妻夫木聡主演『スマグラー』(石井克人監督)に拷問マニアのヤクザ役で出演した際、役作りのため拷問について取材した時だといっています。なんでも、調べているうちにSМの世界にはまったそうです。
『スマグラー』はなかなか面白い作品でしたが、なかでも高嶋扮するサドヤクザの存在感は抜群だったことを思い出します。拷問シーンでは、まず拘束された妻夫木の顔を嬉々としながら鞭のようにしなる鉄棒で思い切り打ちます。次にいったん拷問部屋から出ていき、上半身は森下仁丹のマークのような明治時代の軍服を着込み、下半身は特大の紙オムツとういでたち。大手を振り行進風の歩きで戻ってきて、妻夫木の足指の間に焼けた長針を刺していく。何で紙オムツなんだよ! と思わずツッコミを入れたくなりますが、なぜかそのシーンにはピッタリはまるから不思議です。石井監督の演出はさすがだなとその時は思ったものですが、実は高嶋の提案だったようです。どうやら高嶋は日本では数少ない怪優路線を狙ったようです。確かにヘンな奴です。
『変態紳士』定価1389円+税、買う価値があるかどうか。結論、立ち読みでイインジャネ!

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