人間劇場とは

反常識的なもの、よけいなもの、風変わりなもの、猥雑なものへの賛歌

ようこそ、人間劇場へ。

当サイトが扱う主題は、ずばり「人間」です。

とはいっても、このサイトのコンテンツには、立派な人の話、健全な人の話、格調高い批評、あるいは美しい動画や画像はあまり出てきません。

というわけで、ご自分を「正しく真っ当な人間」だと思われている方にとっては、不愉快千万なテキストや動画、画像だらけなのかもしれません。

ご容赦ください。

私どものコンセプトは、人間の弱さや愚かしさ、劣情や奇妙なものへの偏愛といったものへの全肯定であり、とりわけエロいものには力を入れたいと思います。

カトリックでは人間の七つの罪、すなわち「暴食」、「色欲」、「強欲」、「憤怒」、「怠惰」、「傲慢」、「嫉妬」を固く戒めていますが、そんな戒めは『人間劇場』にとって「屁のツッパリ」にもなりません。あっ、品のない表現で申し訳ありません。

当サイトにたどり着かれたのも何かのご縁、ともあれ一度覗いてみてください。

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人間劇場
アラーキー先生と僕

第4回:にゃらぁき~誕生

荒木さんとの長いつき合いの中から、面白いことを思いつきました。確か1999年頃のこと。当時から世間はキャラクターグッズなんかが流行っていて、私もささやかながらマンガを描いていて、自分のキャラクターをマンガにしていました。今現在も使っている「なめだるま親方」のキャラです。

真面目な人や若い人、女性はご存知無いかも知れません。ふざけたスケベなオヤジなら知っているかも? そんなわけで、荒木さんのキャラを作りたくなったのです。

といって、もぉ充分荒木さんはアラーキーとしてのキャラ立ちしまくってますから、似顔絵そのままでいいわけですが、それじゃあまりにも芸がないってんで、荒木さんを猫にしちゃって、可愛くしちゃうのがいいかなと、思っちゃったわけです。

でまぁ、何種類か猫の荒木さんを描いて見てもらったんですが、荒木さんはその絵を見て、「オマエ、俺の顔を評論してんのかぁ?」と怒られました。でも中でもそこそこ愛嬌のある顔を選んでいただき、じゃあそれでいきましょうとなったわけです。

これは楽しいぞと、私は事務所に戻りスタッフに見せたらみんな喜んでくれて、さて名前をどうするかとなりました。荒木猫、いやそれじゃあねえ、と考えあぐねていた時、スタッフの中の薬師寺君が「にゃらぁきぃー」でいいんじゃないかと言ってくれ、オッそれだねと即決。荒木さんに伝えると、「しょうがねぇなぁ~」といった返事で決定しました。

さて、キャラクターグッズは何を作ろうかとワクワクしながら小躍りしていて、ハタと気がつきました。私の古い友人関係の中に、それ専門にお仕事されてる人がいたんです。池袋にあるデザイン会社の社長で、イケメンオヤジのAさん。いい人を思い出しました。

早速電話を入れて、私、池袋へ直行して私が描いたキャラ、「にゃらぁきぃ~」をお見せすると、「これは面白いねぇ!」とノリノリで、「うちで作ってあげるよぉ」というわけで、プロにお任せすることになりました。グッズの種類は、当時の携帯電話に付けるストラップからバッヂ、ヌイグルミからポストカード、脂取り紙までありましたか。

私が絵本も出したいと言うと、それも出して頂きました。荒木さんも面白がってくれてその絵本の内容と同じ短編のアニメまで作ってくれました。

当然のこと権利関係の契約書も交わし、冗談のような思いつきが、ちょいとしたお仕事にもなったんです。今でも荒木さんの写真の中に、そのキャラがチラッと登場することがあります。楽しかったですねぇ。いやいや、今でも私の事務所の棚には絵本の在庫が少し残ってます。お宝として大事に仕舞ってあります。

ところで「にゃらきぃ~」のキャラは、首に赤いマフラーをしています。そう、荒木さんの奥様陽子さんの葬儀の後、酒席に登場した荒木さんがその赤いマフラーを巻いていたのが、私の目に焼き付いていたからです。

ちなみにグッズ類を販売したのは、木場にある東京都現代美術館(現在リニューアル改装中)で開催された、荒木さんの大規模な展覧会でのミュージアムショップでした。そこには巨大な「にゃらぁーきぃ~」のヌイグルミがドーンと飾られ、すべてのグッズが販売されました。当然のこと、写真集も並んでいます。でもお客さんは面白がってくれて、グッズ類は飛ぶように売れたのです。

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