人間劇場とは

反常識的なもの、よけいなもの、風変わりなもの、猥雑なものへの賛歌

ようこそ、人間劇場へ。

当サイトが扱う主題は、ずばり「人間」です。

とはいっても、このサイトのコンテンツには、立派な人の話、健全な人の話、格調高い批評、あるいは美しい動画や画像はあまり出てきません。

というわけで、ご自分を「正しく真っ当な人間」だと思われている方にとっては、不愉快千万なテキストや動画、画像だらけなのかもしれません。

ご容赦ください。

私どものコンセプトは、人間の弱さや愚かしさ、劣情や奇妙なものへの偏愛といったものへの全肯定であり、とりわけエロいものには力を入れたいと思います。

カトリックでは人間の七つの罪、すなわち「暴食」、「色欲」、「強欲」、「憤怒」、「怠惰」、「傲慢」、「嫉妬」を固く戒めていますが、そんな戒めは『人間劇場』にとって「屁のツッパリ」にもなりません。あっ、品のない表現で申し訳ありません。

当サイトにたどり着かれたのも何かのご縁、ともあれ一度覗いてみてください。

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人間劇場
実録小説『スレイブ』

暗闇の世界|第二部|第二章 「投稿掲示板1」

女は浩二の妻であった。野外での調教の際には浩二の仕事が終わる時間に合わせて 車の最後部の荷台で全裸で待つように躾てあるのだ。

もう十年以上、こんな関係が続いている。浩二は女に妻を求めていなかった。

女は今まで一度も家事をしてこなかった。ただ浩二の奴隷として躾けられてきた。それが二人にとっては当たり前の生活であった。

 

女は電柱につながれたまま、強い雨に打たれていた。

暗闇の向こうに散在する明かりを見ながら、誰にも見つからない事だけを祈りながら、無防備な身体を晒し続けていた。少し離れたバス通りから流れてくる車の雑音が、雨音に混じって僅かに聞こえてくる。騒々しいバイクの音も擦れながら響いてくる。

やがて女は、一点の小さなライトがまだ遠くではあるが確実にこちらに向かって進んでいる事に 気づいた。ライトはゆっくりと輪郭を鮮明にし、排気音も女の耳に届き始めていた。

そのバイクが女の前を通る事は明らかであった。周囲の暗闇と静寂を破って近づくバイクがスピードを落として女の間近に止まった。

「どうしたの。あなた大丈夫?」

ヘルメットの中には中年の女性の顔がのぞいていた。

「大丈夫です。」

「私は変態なのでこんな事をしています。良かったら見ていって下さい」

女は浩二に教え込まれたセリフを棒読みした。

「そうなの……」

怪訝そうな顔をして中年女性はその場を立ち去って行った。

雨は少し弱くなり始めていた。

女が電柱につながれてから一時間以上が経っていた。あのバイクが去ってから、幸いなことに誰にも見つかっていなかった。

相変わらず女の周りには暗闇が広がっていた。女の身体は雨で濡れていたが、股間だけはドロリとした愛液で満たされていた。

 

女が浩二の奴隷妻となったのは、何も浩二の強制ではなかった。女が求めた関係でもあった。 また、自分がそうされないと満たされない真性の被虐性欲者であり、その感覚に浩二が一層の磨きをかけている事を十分に理解していた。

 

遠くから、またこちらに向かってくる光が目に入った。先ほどのライトとは比べものにならないくらいの照度は、それが車である事を直感させた。車は濡れたアスファルトの音をさせながら女の前に停まった。車から降りてきたのは浩二だった。少し距離をとったところから、女を撮りながら近づいてきた。

「誰か来たのか?」

「はい、ひとりだけおばさんに見ていただきました」

「何か言ってたか?」

「いえ……」

簡単な会話を淡々と交わしながら、浩二は女を車に回収していった。

自宅についた頃にはもう深夜になっていた。

駐車場に車を入れ、裏庭を通って勝手口から家に入る。こうすれば裸の女が四つん這いで首輪を引かれているところを近所の人に見られないで済む。だから外での調教の後はいつもこの順路を使っていた。女はギャグから涎を垂らしながら家の中へ進んでいった。

浩二がシャワーを浴び、ビールでくつろいでいる間、女は下駄箱の横につながれたままだった。

 

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